風に吹かれているようなのだが・・

軽度の鬱状態である日々の出来事やら関心事を、眠る前に記しておきたい、

ニュースに流れる介護殺人について考えてみる

ふと、ニュース画面を見ていたら介護殺人という言葉が流れていた。

なんとも介護殺人という言葉は、どうもよろしくないですね。

恐らく造語なんでしょうが(各種の事故、事件の後に)、その意味は、介護の最中での殺人(とも取れる)、介護が負担に疲れての殺人(これが一番多いのでしょうが)、殺人目的の介護(故意であれ、不作為であれ)、様々に解釈され、言葉が一人歩きする。

医療殺人なんて言うのでしょうか。看護殺人??

 

本来は、介護というものと余程離れた位置にあるべき殺人というものを、熟語化することによってインパクトを出そうとする魂胆が見えすいているし、殺人という言葉によって介護というものが、いや、その行為全体(そこに関わる人すべてを)を貶めているように感じるのは、わたしだけでしょうか?

 

世間でも言われているように、これから、団塊の世代後期高齢者になっていく2025年問題。(国家を揺るがす大問題だと感じていますが…)

ということは殺人が増えていくということでしょうか。介護の果てには殺人が待っているのでしょうか。 そんなことは、あってはならないし、まったく別次元の問題ではないでしょうか。

そういった意味でも、この言葉はどうもしっくりこないし、真意を疑う。

 

いま、個人が、家族が、地域が、国家が喫緊の課題として対応をせまられているこの大問題の解決の糸口さえみえていない時期に、あまりにもお粗末な言葉づかいではないでしょう。

 

こういった拙速な造語のタイトルだけを見せられる側は、まさに介護に明け暮れている現実の家族、人材不足で日々の業務に喘いでいる介護現場のメンバー達、これからこの道を目指そうと考えている若者等に、どれほどの負のインパクトを与えていることだろう。そして、、、これからその道につき進む団塊の世代にとっても…

 

もう少し、タイトルには丁寧な配慮がほしいですよね。(もちろん中身も拝見しましたが)マスコミは民度を表すともいいますが、こういった感覚は、ただ恥ずかしい…