風に吹かれているようなのだが・・

軽度の鬱状態である日々の出来事やら関心事を、眠る前に記しておきたい、

友よ...

 

古くからの、友人の突然の訃報が届いた・・・

                          

 

 

友よ

どれだけ多くの時を君と語り

また その時々において反目し合ったことだろう

アパートメントの階段で 倉庫で

小学校の廊下で殴り合い

屋上で 君の部屋で

僕の家で それらのところで

 

友よ

どれだけの時を過ごしたことだろう

ガキの頃から互いの生活に干渉しなくなる年までに

 

思い出せば

君はいつも哀しく笑い

そして 照れるように遠くを見つめていたね

 

僕には君の苦悩が見えず

君にも僕の悲哀が映らず

なのに いつも一緒であり

そして よくすれ違い

時折は とても気になり

でも 

忘れることで確認できたりしたっけ

 

 

僕たちは何かにつけ

分ち耐え 懸命に味わおうとした

校庭で バスケットのコートで

体育館の部室の先輩たちの哄笑の中で

ふたりで慰め 嫌になりながら(アイスクリームも食べた)

だけど どこまでいっても満ち足りず

そして 街へ出て貪るように放蕩した

 

そういえば、君に指摘された僕の性格

その言葉は いまでも胸に残っているというのに

君は早々とここから去ってしまうのかい

 

思えば君が一番の理解者だったのかねえ

まぎれもなく親友だった

 

だから 僕もひとこと言わせてもらわねば

君の人を疑わぬ少年のような性格が

君にとって災いしたのか

そんなことが 罪になる世の中だろうに

そんなことも 気づかずに

 

 

ああ 死んでしまった大切な友よ

僕は泣きたい